なっちゃんの写真集



     我が家の庭にヒヨドリの巣を見つけたのは7月中旬。
     私は毎日、ヒナの鳴き声をきいたり、枝のスキマから可愛い姿を覗き見ることを楽しみにしていました。
     保護したその日(99/07/31)も「ピーピー」と鳴く声を朝からきいていました。
     でもその時、バタバタと羽ばたく音が一緒にきこえたのです。
     どうも足に何か絡み付いて、動けないでいる様子でした。
     「助けなきゃ!!」私は、夢中で庭の木に登りました。
     ヒナの左足にはいろんなヒモや針金がグルグルに巻き付き、木の枝にからみついていました。
     はさみで木の枝のヒモを切り、足に絡みついたヒモも1本ずつ取っていきました。
     でも、足の関節から下は変色し、冷たくなっていました。
     そのあと、動物病院で手当てを受けましたが、左足は全く動かず、止まり木にのることもできません。
     巣に戻すことも考えましたが、自然界で生きていくことはとても無理と判断しました。

     それから約1ヶ月間はとても大変でした。
     ヒナの親代わりとして、1時間おきぐらいに餌をあげなくてはなりません。
     すっかり人間に慣れたヒナは、羽根を小さくはばたかせ、餌をねだるのです。
     餌は、すり餌、果物、ジュース等でした。
     1ヶ月後、自分で餌を食べるようになって本当にラクになったと思ったものです。


     あれから、もう5ヶ月が過ぎました。
     結局、左足の関節より下は壊死状態で、11月に切断しました。
     片足になってしまうし、ほとんど飛べないのですが、とても元気です。

     99年12月25日に、野鳥を保護していることを 「野生動物ボランティアセンター」(川崎市中原区) に
     届け出をし、里親に認定していただきました。


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